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製造販売の仕組

漆器を蔵の中で保管

白木屋は製造問屋です

 
 

漆器問屋はコーディネーター

会津では江戸時代より製造問屋が職人さんに委託加工するという形で漆器を作ってまいりました。
それによって、職人さん自身は多くの在庫を抱える必要が無いというメリットがあります。

一方、製造問屋は、多くの職人さんに仕事を分担して貰うことにより、バリエーション豊かで、より品質の良い漆器を販売できるようになります。 というのは、それぞれの職人さんは細かく専門化した得意分野を持っていて、一口に蒔絵師さんと言っても、家紋を専門とする人、花の絵が得意な人等など、一人一人に特色があるからです。

白木屋は、常に職人さんと密接なコミュニケーションを保ちそれぞれの長所を生かした製品ができるように努めております。

製造問屋の役割り

製造過程は三段階に分けられます

素地を造る

木地をろくろに掛けて、お椀のような丸いものの素地を作る職人さんを、木地師(きじし)といいます。

木の板から、重箱などを作る職人さんを、会津では惣輪師(そうわし)といいます。

→素地について資料館のページで詳しく見る

漆を塗る

木地師さんが作ったお椀や鉢のような丸いものを塗る職人さんを、丸物塗師といいます。

惣輪師(そうわし)さんの作った重箱やお盆を塗る職人さんを、板物塗師といいます。

→塗について資料館のページで詳しく見る

装飾を施す

塗りあがった漆器の上に漆で文様を描き金銀粉や顔料を蒔いて美しい装飾をすることを蒔絵といいます。家紋や名前を入れたりするのも、この技法です。

蒔絵や漆絵を描く職人さんを蒔絵師といいます。

漆器の表面を浅く彫って、金や顔料で埋める技法を沈金といいます。

沈金を彫る職人さんを沈金師といいます。

→蒔絵や沈金について資料館のページで詳しく見る

その他に、布で内張りをしたり、金具をつけたりする職人さんもいます。