Q&A:漆器のあれこれ
漆器のお手入れと気をつけること
漆カブレについて
Q: 塗り物屋で商品に触ってかぶれることがありますか?
A: いったん完全に乾いた漆がカブレを引き起こす事はありません。
リゾート地の散策で、其れとは知らず「山ウルシ」や「ツタウルシ」に触れてかぶれることはありますので、生の樹液にはご注意ください。
判りにくい漆器用語
Q: 漆器を見に行ったら、馴染みの無い用語が多くて困りました。
会津塗について
Q: 以前、会津塗を買ったことがあります。後で良く見ると表面にポチっと小ちゃな凸がありました。不良品だったのでしょうか?
A: 「フシ」と呼ばれる現象です。
会津塗の特色で、塗り立て(花塗)といって、上塗の後で、研いだり磨いたりせず、漆本来の塗り肌を生かした仕上げの方法が主流になっています。柔らか味があって、丈夫な仕上りになるのですが、空気中の細かな塵が付くと、それが漆を吸い上げて、ポッチを作ってしまうのです。
塗師さんは上塗りに細心の注意をはらうのですが、完全に防ぐことは難しいのです。ご使用上の問題はありませんので、ご理解をお願いしております。
会津塗についての詳しい説明は資料館ページでご覧戴けます。
麟の字香合について
Q: 白木屋製の「麟」の字が描かれた香合があるのですが、いつ頃作られてどういう謂われがあるので すか?
A: 平成2年の表千家全国大会の記念品としてお作りしたものです。千少庵の故事に因んだものですので、詳しい解説はこちらをご覧下さい。
Q&A:店舗について
Q: 白木屋の建物は昔は何に使われていたのですか?
A: 大正3年に出来上がったのですが、始めから当店の店舗として建てたものです。当初は1階は畳敷きで、下足をお預かりして入っていただきました。当時は陳列ケース用の大きなガラスが無くて、ドイツから取り寄せたとのことです。今も二階で使ってます。