会津絵は秀衡椀や南部碗の影響を受けて会津で発展しました。
弁柄漆の雲形で周りを縁取って切箔を散らし、中心には朱や緑(青漆)の漆絵で松竹梅を描き、さらに破魔矢を消粉蒔絵で描き添えた華やかな文様です。
また、かつては松竹梅の代わりに枝菊を描いたものも作られました。
会津絵の独自な所は、南部碗などには見られない青漆と、消粉蒔絵が使われている点です。
享保頃(18世紀前半)に会津で青や黄色の漆が使われるようになったと伝えられており、18世紀後半の寛政の改革で消粉蒔絵の技術が導入されていますので、この時期に会津絵の形式が整ったと考えられるでしょう。
更に、会津では板物が早く発達しましたので、椀だけではなく膳や盆などにも会津絵が使われていきます。
色合いの華やかさと、様々な形の漆器に展開可能なデザインであることで、現在まで長く愛される文様となりました。
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会津塗の工程と主な技法、用具など